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「ざぶんぶはっ!」で、らくらく息継ぎ ~苦しくなる前に息継ぎすることを教えるのがミソ~ #水泳指導 [体育]

来週プール開きがあるという次女と市民プールに行ってきた。
去年はビート板でのバタ足で進める状態だけど息継ぎはまだできなかった。今日はまずビート板なしでどこまで進めるかを確認。5mだった。次に25mの間に何回立つかを数えて、しばらく短縮するための練習をした。

やっぱり息継ぎができないと6m・8回が限界ってことを確認して、息継ぎ練習に入る。いきなり泳ぎながらの息継ぎだと水を飲んじゃう可能性が高いので、まずは息を止めて沈んで、すぐジャンプ。飛び上がった瞬間に息を「ブハッ!」って吐いてすぐまた潜るっていう練習。

息継ぎは吸うんじゃなくて、強く吐き出すことを意識させる。

ついでに上下動が多いと鼻に水が入ってくることが多いので、常に少しずつ鼻から吐き出しておくとよいことを教えた。

ざぶんぶはっ。
ざぶんぶはっ。
ってやってるうちにだんだんバカらしくて楽しくなってくる。

笑い出したら次の段階に入る。笑うってことは怖くないってことだからね。

まず、「息継ぎは息が苦しくなる前にやるもんだよ」と教える。
次に、立った状態で両手を頭上で重ね、「けのび」からバタ足の姿勢をさせ、両手を強くへそに向かって引きながら体を反らせる練習をする。

数回して動きが理解できたら、いよいよ息継ぎ蟻のバタ足へ移行だ。
意外なほど余裕で息継ぎができた。これは苦しくなる前にするのがミソ。

苦しくなってから息継ぎすると、まず間違いなく水を飲む。
一度、呼吸をしようとして水を飲んでしまった子はなかなかその苦しさを忘れることができない。
これが息継ぎができない子が多く生まれてしまう原因だ。

自由に練習させているとどんどんうまくなってくる。水のかき方が分かってくる。
バタ足より手のかきの方が進むようになり、13mほどを泳げるようになった。

今日の最後はちょっとだけクロールの腕のかき方を教えて自由練習しておしまい。
「また行きたいな」と言ってくれれば大成功なんだよね。
練習は本人が強く反対しない限り、(短いかな?)くらいでやめておきましょう。

かなづちの直し方 ~「見える」「浮く」「息ができる」から楽しみながら水泳を学べる~ [体育]

誰でも初めてプールに入れば怖いものだ。
物心がついてしまう前に泳げるようになってしまっていれば別だが、そう言う育ち方をする人はまれなのではないだろうか?
怖がる子どもをどうやって水の中の世界にいざなうか。
そのためには不安を取り除き、楽しさを味わわせるのが一番だと思っている。
そのための3つの方法を紹介しよう。

1.見える
「水に慣れさせるために目を開けて顔を洗わせる」という人がいる。
逆効果だ。誰でも目玉を水で洗うと痛いし、息の止め方も知らずに顔を沈めれば水を飲んでむせる。
どんなちびっ子にでもゴーグルをつけさせてあげよう。
鼻をつまんで水の中に潜れば、上からは見えない世界が見える。
もっと見たくなれば、自然と息を止めることにも慣れ、鼻をつまむのが面倒になる。
まずは、水の中に興味をもたせることが必要だ。

2.浮く
ちょっと慣れてきた子が泳げない理由は体の緊張がほぐれず、足が沈んでしまうこと。
いつでも息ができるようにしようと上半身を立ててしまうこともその一因だ。
クロックスなど脱げにくくて浮力のあるサンダルを履かせたまま、浅いプールで遊ばせるとだんだん体を寝かせることに慣れてくる。
力を入れなければ体は自然に浮くということに気がつくだろう。

3.息ができる
プールの中にサンダルはちょっとヒンシュクかも知れない。
遠浅の海に行ければ最高だ。
海ではシュノーケルを使わせてみよう。
海の中なら魚や海草など子どもたちの興味を引くものがいっぱいだ。
夢中になって海の中を覗いても、シュノーケルがあれば疲れない。
子どもたちは楽しんでいるうちにいつのまにか浮けるようになっていることだろう。

こうしてうちの子どもたちはらくらく泳げるようになった。
陸の世界と水中の世界。
両方を楽しめるようになるって最高だと思いませんか?

なわとびチャレンジカード~子どもたちのやる気を育てる級認定のあり方①達成可能性への希望②多様なチャレンジ方法③社会的に認められているという感覚~ #体育 #教育 【先生スイマーtakuさんに感謝!】 [体育]

去年、一枚のなわとびカードを見せていただいた。
ある小学校で全校統一されたカードでなわとびに取り組んでいるという。
冬に向けて、全国的になわとびの季節が到来している。(自社比)
新学期から取り組んでみませんか?

このカードには子どもたちのやる気を引き出す工夫が散りばめられている。
なわとびチャレンジカード(PDF版)
なわとびチャレンジカード(Excel版)
エクセル版は自由に編集して使ってもらって構わない。
いいのができたらぼく(@rixaw)まで送ってもらえるとうれしいです。

<子どもたちのやる気を引き出すポイント>
子どもたちがやる気を出すためには次の3つのことが大切だと思っている。
①達成可能性への希望
②多様なチャレンジ方法
③社会的に認められているという感覚

①達成可能性への希望
このカードでは「前とび連続10回」から「三重とび後ろ回し連続10回」までの内容をとても細かいステップで配置し、いつでもどこでも友達と一緒にチャレンジしてできたら自分で色を塗ることにしている。色をぬれたマス目の数で級が決まる。

②多様なチャレンジ方法
マス目の数で級が決まるので、特に難しい技ができなくても級を上げていくことができる。1種目をひたすら極めてもいいし、少ない回数のところを様々な種目でクリアしていくこともできる。両足とび前まわしを200回連続でできれば、一気に10マスぬることもできる。
自分にできそうな方法を考えてチャレンジすることができる。
この自分で選べる。作戦を立ててチャレンジできるというところがいい。

③社会的に認められているという感覚
自分がどれだけ努力しても、自分個人の中に閉じていてはいずれ虚しくなる。
努力が形になって現れ、それが子どもたちの憧れや競い合いにつながっていくと俄然楽しくなる。
級ごとに色を決め、達成するごとにビニールテープを巻いていく、最初はテープなし>白>桃>赤>黄>緑>水>青>黒>銀>金とどんどんグレードアップしていく。

1年間、取り組んでみて、まだ、金色に達成する子はいない。
すごく得意な子もいつまでもチャレンジできる。間口は広く、ハマった子はどこまでも果てしなく登って行ける。

見果てぬ夢を与えることができ、それに向かって努力し続ける子どもたちを見ることができれば、教師にとってこれほど幸せなことはない。

先生スイマーtakuさんへ


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