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理科実験紙芝居~学習の流れを思い出し、説明することで理解を深める~ [理科]

今年度作った理科実験紙芝居です。
子どもたちはこれを一枚一枚見ながら、その絵の意味するところを説明します。
理科を暗記教科ではなく、「仮説を立てて実証する」という教科にするために考案しました。
授業の最初の5分間。全員が一斉に説明の練習をし、前時までの学習を振り返ります。

授業は題材について子どもたちと疑問を出し合い、それを解決する形で進めていきましたので、オーダーメイドになります。
みなさんもチャレンジしてみてください。

理科実験紙芝居[でんぷんはどこから」.pdf

理科実験紙芝居「だ液のはたらき」.pdf

理科実験紙芝居「ものの燃え方と空気」.pdf
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原子力エネルギーの基礎知識 ~身の回りの放射線測定と霧箱で放射線観察~ [理科]

市の小学校教育課程研究会理科部会の夏季研修に参加してきました。
原子力エネルギーの基礎知識ということで、(財)原子力安全研究委員会のみなさんにいろいろ教わってきました。

最初に、放射線の単位について学びました。
Bq(ベクレル)…放射性物質が1秒間に何回崩壊するか。(崩壊するたびに放射線を出す)
Gy(グレイ)…放射線が与えるエネルギーの大きさ。
Sv(シーベルト)…放射線が人体に与える影響の大きさ。
ということでした。
出てくる放射線にもいろいろあり、外部被曝は中性子線が、内部被曝はα線が危険なようです。

ぼくたちの身の回りに一番ありふれた放射性物質はRn(ラドン)で地面から常に上がってきているそうです。地下室や密閉空間にたまるそうで、これが地下水に含まれたのがラドン温泉。先生の話ではあれは立派な放射能汚染水の一種だそうです。まぁ、コップ一杯ぐらいじゃ問題は出ないでしょうが。

次に、文部科学省の「はかるくん」という放射線測定器で、身の回りの放射線を測定しました。
最初に部屋を測定しましたが、なんと0.12μSvもあり驚きました。
DSC_3215.jpg
事前に富山県発表の環境モニタリング結果を見ていったのですが、それでは0.52μSvあたりになっていたからです。
http://www.pref.toyama.jp/sections/1706/housyanou/
よく見たら、これは15mの高さで測っているのですね。
放射線は地表近くが一番高いそうです。高いところで測っているのは空中から降下してくる放射性物質をいち早く捉えるためだそうです。

次に外に出て、中庭の線量を測ってみました。
雨どい、腐葉土、烏骨鶏のふんなど、いろいろ測ってみましたが、どれも0.8μSv程度でした。室内より低くなるとはびっくりです。
さらに高そうなところを測ってみます。

高かったのは花崗岩の角。1.30μSv。
DSC_3218.jpg

NHKの番組で「セシウムなど金属系の放射性物質は鉄に吸着される」と言っていたのを思い出してマンホールを測ってみました。
DSC_3219.jpg
意外にも0.72μSvと逆に低くなりました。
モニタリングでもセシウムは検出されていませんし、鉄の遮蔽効果で逆に低く出たのでしょうか?

時間が来たので、中にもどって放射性物質の試料を測定しました。
DSC_3221.jpg
湯の花はぐんぐん上がって、0.243μSv。

船底用塗料はさらにみるみる上昇!
DSC_3222.jpg
なんと0.727μSvでした。こわー!
フジツボが付かないように使われているそうです。

さらに霧箱を使って放射線を観察しました。
DSC_3213.jpg
ここは動画でyoutubeにUPしてみました。

シャーレの下に黒い画用紙を敷き、スポンジテープにアルコールを染み込ませてふたをし、ドライアイスで冷やす。(アルコールの飽和状態を作る)その中に放射線源を入れると­放射線の通った軌跡が白い筋になって見えます。
部屋を暗くして懐中電灯で照らすとよく見えました。

質問コーナーで、部屋で測った線量0.12μSvを一年間浴びたとすると、0.12μSv×24時間×365日で1.051μSvとなり、許容量の1mSvを超えているが大丈夫なのかを聞いてみました。
すると、
「日本の自然放射能の平均値は年間1.5mSvで、ここもそれを下回っている。許容量を決めているのは、医療被曝や航空機による被曝などを除いた人工放射能であり、自然放射能以外の部分をいう。」
と教えてもらいました。
全国で測定されているモニタリングは急激な変化を捉えるためのものであり、変化があった場合にさらに詳しい検査で原因を特定するそうです。

放射能は発ガン等のリスクがありますが、扱いを間違えなければ、医療や産業分野で様々な役に立ちます。
微細な医療器具の滅菌やジャガイモの芽止め(8か月間目が出ることを押さえる)、品種改良など、ぼくたちの身の回りは放射能利用が広がっていることがわかりました。

「子どもたちから質問を受けたらどうしよう」と思っていましたが、「大丈夫だよ」と自信をもって答えられそうです。
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大地のつくりの導入で [理科]

今学期最初の理科は「大地のつくり」。

最初に自分たちが生活している地面について気になっていること、疑問に思うことを掘り返す。
K児 崖によこしまが見えた(予習してきたなw)
S児 そういえば、グラウンドを掘ると最初は柔らかいけど、だんだん硬くなって、色が違う土が出る。
T児 火山とか地震とか。
・・・
様々な疑問が出た。

T 崖とか工事とかでこんなよこしま見たことある?
(挙手3分の2以上)
T じゃ、こんなよこしまはどうしてできるのかな?
(5分間ノートに書かせて、ペアトーク、グループで相談)

A.火山の爆発とかで積もる。
B.昔の人がゴミ捨て場にした。
C.海の中で積もって、潮が引いた。
D.洪水とかで地面の上に残った。
E.昔は地球は全体が海だったけど、だんだん蒸発してきて、海の底だったところが陸になった。
などの意見が出てきた。

次に質問、付け足しタイム。
C説は「潮が引いた」のところで、
「蒸発しても雨が降ってくるから元に戻る」
「地球全体の水の量は変わらないはず」
などの反論が出て、
「地震なんかで地割れが起きて、そこに水が流れ込んだ」
「あ、そうか温泉とかはそういう水が地下のマグマに温められて出てきたに違いない」
など大盛り上がり。
E説の子どもたちもこのアイデアに乗っかった。

しかし、B説は社会科で習った貝塚からの発想だと思うけどバカ受けした。

最後に、「そっか、地震で地面が落っこちて、崖になったとか」と、少々ずれた意見。
でも、そこを取り上げて、
「そうか落っこちてか!すごいヒントが出たね。地面はずっと同じ高さにある訳ではないのかもしれないね」
と、方向づけて時間終了。

理科の導入は本当に面白い。
あ、板書の写真忘れてた。ガーン。
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