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夏休みのリコーダー練習で~「終わるのが寂しくなる温かさを感じさせる親」「集団の中で暮らす楽しさを感じさせる教師」でありたい~ #教育 #夏休み [生徒指導]

登校日のあとはリコーダーの特訓。

一通り吹けなかった子どもたちを集めて居残り練習だ。
ほとんどの子はだいたい吹けたのだが、Y君が一人だけ全く吹けない事に気付いて驚いた。

どうして今まで見過ごしてしまったのか。
夏休み中8日間もできないまま放置してしまっていたなんて…。
いろんなパートを回っていたとは言え、猛烈に反省。

しかし、翌週の月曜日。
Y君は、なんと吹けるようになって登校した。

すごくうれしかった!
「よくがんばったなぁ」ってほめまくった。

人間、やっぱりやればできるのだ。子どもたちが日々証明してくれる。

今日は早朝から子どもたちとその保護者と一緒に土俵の修理を行った。
その場でY君のお母さんから「リコーダーが吹けるようになったいきさつ」を聞くことができた。

なんでも泣きながら帰ってきて「下のドが出ないので先に進めない」と言ったらしい。
リコーダーの一番下のパーツを回し、小指がきちんと押さえられるようになると、きちんと音が出た。
あとはYouTubeで何度も聞きながら繰り返し練習したらしい。

「ひとつが気になるとそれを置いといて先に進めない」
小学校では結構そういう子がいる。

そんなときにちょっと引いた視点からアドバイスできる人がいるかどうかで大きく変わる。今回のお母さんのアドバイスと指導はものすごく適切だった。

出来なくて泣くってことは、それだけできるようになりたい気持ちが高まっているということだ。
それなのにぼくは「気付けなかったこと」を棚に上げて「できないままで過ごしてきたこと」を責めてしまった。

子どものやる気を感じ、寄り添って「できるようになる自分」を感じさせたお母さん
Y君にとってこの夏休みは実に実り多いものになったことだろう。

「夏休みが終わってせいせいする」
という保護者の声をよく聞く。

ところがこの間、あるお母さんが
「もう、終わっちゃうね。せつないね」
と呟いていた。

忙しい2学期がまた始まる。
終わるのが寂しくなるような温かさを子どもたちに感じさせてあげられただろうか?

自分の子どもたちには、
「ダラダラできる時間が終わる」
だけじゃない寂しさを感じさせる親でありたい。

そして、登校してくる子どもたちには、
「学校が始まってよかった」
集団の中で暮らす喜び感じさせる教師でありたいと思う。
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 職務経歴書の自己PR (2012-11-21 18:16) 

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