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互いの考えを吟味し合うことを大切にした成果~「面白い考えを書いてきて発表しない子」より「ありきたりな考えでも前に出て説明する子」の考える力が圧倒的に伸びる~ #教育 #学力 [学力]

2学期の算数は意識的に「多様な考えが出るような課題を与え、各自が考えてきたことを発表し合って吟味する」場面を多くしてみた。4カ月間で分かったのは「面白い考えを書いてきて発表しない子」より「ありきたりな考えでも前に出て説明する子」の考える力が圧倒的に伸びたということ。

聞き手にまわるとどうしても受動的になる。

聞き手に聞きたい内容があるわけではないし、どう聞くかなんて考えられない。説明しているときは伝えたい内容があり、どう伝えるか伝わっているか、相手の様子を見ながら必死に考えている。

話し手の脳はいつでもフル稼働状態になっている。ならざるを得ない。

話し手はまず「話したい内容」をもっていなければならない。
さらに話しながら「伝わる話し方」かどうか「相手の反応」を見ながら考えている。

聞き手より、話し手の活動の方がはるかに学習効果があることが分かった。
3学期は子どもたちが話し手になる時間をできるだけ長くするため、ペアで説明し合う活動を増やしてみたいと思う。
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冬休みの補習 ~根性ではなく、集中力で覚える!リズム漢字~ #学力向上 #漢字 #国語 【追記しました!】 [学力]

冬休みである。

ぼくら公務員の年休の締めは12月。

教師は休めない。
「明日、もし急に体調が悪くなったら、子どもたちが路頭に迷う」
いつもそういう強迫観念がぼくらを責める。
(いやいや、実際はいなくても子どもたちはなんとか一日を過ごすのだが)

とにかく毎日、子どもたちの成長を見ていないと損をした気分になる。
それが教師の『性』というものなのだろう。

そういう訳で、ぼくらの年休は課業中は大抵丸々残り、林立する研修の合間がわずかに見える夏休みか、もしくは年末ギリギリの駆け込み消化でどうにか消えていくことになる。

といっても、「休まない」のがぼくの教師魂。
普段の授業でなかなか手の届かない子どもたちに「学ぶ」ということ、「学べる」ということを実感させたいと願い、傍迷惑も顧みず、雪の降る中、暖房の止まった教室に子どもたちを呼び出し、あるいは有志を呼び集め、年休返上でボランティア活動をしてしまうのだ。

もちろん強制はなし。
「来た方がいいよ」と呼びかけ、保護者面談でも「やりますよ」とは言うけど、強制的に参加させることはしない。長期休業にまで『やらされる勉強』を強要されては子どもたちもかわいそうである。

それでも、子どもたちはまじめに集まってくる。
「家にいるより集中できるから」とか「わからないときすぐ聞けるから」という理由のようだが、結局、自主的に集まってくる子たちはただ黙々と自習し、自分で丸付けをし、ほとんどぼくに聞くこともなく帰っていく。

問題は漢字が苦手な子どもたちなのだった。(続く)

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リズム漢字テスト ~一日4問で簡単。「学習を楽しめる」「自信がつく」ためにはまず『できるようになる』ことから~ #教育 #学力向上 [学力]

リズムでおぼえる漢字学習(小学校全学年)鈴木 基久( http://t.co/atj1RspE )を使って、子どもたちの漢字学習の意欲が目覚ましく向上した。その勢いを生かして学力向上につなげようとそれを使った漢字テストを毎日行うことにした。

リズム漢字は一行7文字。
5年生が一年間で学習する漢字がA4サイズ2枚に収められている。
漢字だらけ7文字×41行の文章である。内容は意味があるような無いような微妙な感じ。子どもたちにとっては、5年生で学習する漢字だけで構成された無理のある文章を読むこと自体が楽しいらしい。
漢字だけのページを大画面に表示してリズムよく音読するとほとんどの子どもたちがハマってしまった。

保護者の話によると「なんだかわけのわからない言葉をお経のように読み上げています」という。不安に思うのも無理はない。

本来はリズムよく読み上げることで覚える仕組みなのだろうが、うちのクラスは暗記することに慣れているのでなんでも暗記しようとする。
ほどなく、漢字を表示しなくてもクラス全員で唱えているという不思議な光景が繰り広げられるようになった。

読めるからと言って書けることにはならない。

漢字の形と結びついて覚えられるかどうか不安だったので毎日テストをすることにした。
とにかく読みは頭に入っているので、形はきっと覚えているに違いない。
とは言っても、毎日たくさん書いて覚えてくるのは大変で嫌になるだろう。
うちのクラスは漢字の苦手な子が多い。

そこで一日4つの言葉だけにした。

4つならテスト前にちらっと見ておけば覚えられそうな気がする。なぜ、4つにしたかというと、リズム漢字はそのほとんどが1行7文字で大抵3つの言葉からできている。
リズム音読5年_ページ_2-1.jpg

それを生かしたかったのと、4つ目は読み替えに使いたかったからだ。
4つ目の言葉はいつも問題提示のときに黒板に書く。子どもたちは読みも漢字も覚えているので3つ目まではスラスラ書ける。そして4つ目でちょっと悩む。

最初は3点以下が多かったが、今では半数以上が4点を取るようになった。自習にもリズム漢字を書く子が増えてきた。中には予想問題を書いてくる子も出てきた。

「テスト前にチラッと見れば覚えられる量なら意味がない」
という人もいるかもしれない。

チラッと見て覚え、すぐにそれを再生する。
というのはモノを覚えるということの訓練になる。「覚える」ということにものすごい抵抗感を感じる子どもたちにとって、それで書けるようになるという体験こそが重要だ。

今日は毎月、月末に行っている「漢字・計算大会」だった。前回50点しか取れなかった子が、今回は96点を取った。

その子が
「リズム漢字のテストをするようになってから覚えられるようになった。すごい効果だよ」
ってわざわざ言いに来た。

学習を楽しめるようになること。
自分の力に自信をもてるようになること。

そのためにはやはり、まず「できるようになること」が一番大事なことなのかもしれない。

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@totoroningen さんとの会話
Tさん いいですね^^ 羨ましいです、男の子が。男の子にも学ぶ意欲があったのでしょうね。
僕 分からなかったことが分かるようになれば、誰だって楽しいものです。そういう感動を与えたいですね。
Tさん その子に合ってたんですね。何でも経験、体験することが大事なんですね。何でもやってみなくちゃいけませんね。
僕 全くその通りです。子どもだからこそ、いろんな自分になれる可能性を試してほしいと願っています。レッツチャレンジ!
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