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逃げる子どもたち~チャレンジすることを恐れる理由は「わかる・できる」に追い込まれたこと?~ @tsurumic さん @ichirochan さん @masato_ystg さんへの返信にかえて #教育 #子育て #学力 [生徒指導]

 最近、「俺なんてダメだから」って言って逃げる子どもが増えている。

 新しいこと、苦手なことを避け、自分から進んでチャレンジすることができない。
 幼児は誰でも「全能感」と言って、「何でもできる」という気持ちがあり、それが幼児期の身体的・知的な目覚ましい発達を支えている。そこから小学校までの過程で一体何があったのだろう。

 ぼくが今朝、
「小さい頃から期待され過ぎて、失敗したイメージばっかりなんだろうな」
とつぶやいた。

 少子化が進み、親たちは自分たちの将来を子どもたちに賭けている。自然、子どもたちに掛ける言葉も期待を帯びたものになっているに違いない。重い、すごく重いと思う。ぼくの子ども時代は日本の景気がどんどん良くなっていった時期で「一生懸命働けば豊かな暮らしができるだろう」と、漠然とした自信があった。

 しかし、今の日本は円高、高齢化、グローバル化による空洞化と大人でさえ、明るい希望が見いだせないでいる。そんな閉塞感が子どもたちにも影を落としているとしたら不幸なことだ。

 そんなことを考えながら人間ドックから帰ってきたら、運転している間にリプライが帰って来ていた。

@tsurumicさんは、
「それもあるし先生がはみ出した子に「どうして皆みたいにできないの?」と言ったり、皆と一緒にできない=ダメと烙印押すからじゃない?」

@ichirochanさんは、
「うちの息子は小学二年生の時にさんざんダメ出しされた上に皆の前でダメな子だから助けてくださいと言わせられ、今でも自分をダメだと思いがち。」

@masato_ystgさんは、
「大人をマネてるだけかも」

と仰る。なるほど。
学校ではここしばらく、「みんなが分かる・できる教え方」を研究している。

学生時代、心理学を学んでいたぼくはブルーナーの
「どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができる」
という考え方に共感し、
「わからないのは教え方が悪いのだ」
と、思うようになった。

先生方もそういう思いで授業しておられる方が多いと思う。
しかし、現場ではそうならないことが多い。
特に小学校では、子どもたちの発達的な個人差が大きく、抽象的な内容は「まだ早い」ってこともあるのだ。
しかし、「一生懸命教えている」と自負する先生は精一杯やった挙句、「自分はやっている」から「この子がおかしい」になってしまうことがあるのかも知れない。

もっと大らかに、「がんばってれば、いつかわかるさ~♪」って思えればいいのに。
昔の先生も保護者も文部科学省もそういうおおらかさをもっていたような気がする。

ぼくは「がんばってれば」のがんばる気持ち、子どもたちの伸びる自分への漠然とした自信、夢や希望を育てていきたいと思っている。
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