学級パワーアッププロジェクト1とそのふり返り ~分担と無関心・集会をすることの意味を考える~ #教育 #kyouiku #kibounokai #特別活動 【板書等追加】 [特別活動]
学級会で集会について話し合う。
集会は楽しいのでみんな本気になって話し合います。盛り上がります。
しかし、集会のあとはどうでしょう?
きちんとしたふり返りを行なっているでしょうか?
「きちんとした」とはどういうことでしょうか?
ぼくは子どもたちが子どもたち自身の目標に照らして、その在り方を振り返り、次の活動に生かしていくことが最も大事だと思っています。
学習指導要領の「自己の在り方や生き方について考える」ということは、大人が考えると大変難しいことにように感じられます。しかし、子どものレベルに落として考えれば「前回はこうだった。次回はこうしよう」っていうこと。時系列でつながって成長していく自分や集団という意識を育ててることがその第一歩になっていくのではないでしょうか?
==============
5年2組では「きずな」「パワフル」「お手本」という3つの柱を立て、それに向かって学級活動を進めています。
学級目標の達成度を月一回のアンケートで振り返りながら、どの柱が重要かについてみんなで考え、重点を決めて集会活動に取り組んできました。
4月と5月は、クラス替えで一緒になった仲間との交流を通して「きずな」を深めるための集会を行いました。
4月の集会では2つのゲームを行いました。
1つ目は「チックタック」というゲームです。教室の中に一本道のコースができるように机を並べ、その両端から2つのチームがスタートし、出会ったところでジャンケンをします。勝ったらそのまま進めて、負けたチームは選手交代。次の子が自分のチームの陣地からスタートします。
全力で走った子の手が応援している子にぶつかってちょっと痛い目に合うという事故がありましたが、内容的には満足いくものだったようです。
男子対女子で行ったのですが、勝った男子の万歳に、女子はちょっと大人な対応を見せ、拍手を贈っていました。
さすが高学年。と言ったところでしょうか。
女子の感想には「負けたけど、もと1組、2組に関係なく、応援し合えたのがよかったです!」というものがありました。やはりクラス替えで心の壁を感じていたのかも知れません。
2つ目は定番の「ケイドロ」だったのですが、ルールを聞いていなかったり、集会係が急に時間変更をしたりでなんだかバラバラな感じで終わってしまいました。
次の週はそのふり返りの話し合いを行ないました。
======以下、授業記録(アルファベットは子ども、Tは教師、Cnは複数の子どもです)======
司 今から第4回学級会を始めます。学級目標コールです。学級代表さんお願いします。
学級代表(男子が声を出し、女子が指示棒で掲示してある学級目標の柱を示す)
完ぺき目指してチャレンジしよう!きずな、パワフル、お手本2組!
がんばるぞ~!
Cn お~!
司 今日の目当ては「全員発表する」です。サンハイ!
Cn 全員発表する。
司 提案者は集会係です。
集会係 前回行った集会の目当ては「きずな」を深めることでした。目当てがちゃんと達成できていたかふり返り、次の集会をもっとよくするためにみんなで話し合ってください。
司 集会係さんありがとうございました。今日は3つのことを話し合います。1つ目はきずな集会でよかったこと。2つ目は気になったこと。3つ目は次の「〇人×脚集会」の工夫です。では最初に1番、よかったことを言ってください。
S 勝った。負けた。とか言い合いがなくてよかったと思います。
R みんなが周りのことを考えていたのでよかった。
K きずなが深まったと思います。
H ぼくも深まったと思います。
M 付け足しで、「5の2」のを付けたいです。
N 笑顔でよかったです。負けても笑顔でできました。
C 協力できたのでよかったと思います。
Y 私も同じです。
L 悪口や文句がなかったのでよかったです。
F なくてよかった!
D 初めてクラスになる人もいたけど、仲良くできてよかったです。
O みんな楽しんでいました。
W みんな楽しんでいたね。
I じゃんけんで応援できました。
G 応援できるゲームだったからよかったんだと思います。
T きずなが深まったっていう人たくさんいましたね。でも、それじゃちょっと抽象的。具体的にどうしてそう感じたのかを確かめるのが大事だと思います。どんな場面でそう思いましたか。
K 悪口がなかったからです。
H 争いがなかったからです。
M みんな楽しんでいたからです。
T なるほど。
====================
司 よかったところは他にありませんか?次は気になったことを言ってください。
G やることがちゃんと決まっていなくて、途中でルールや時間配分が変わるのはよくないと思う。
W 集会係が説明しているときにうるさい人がいてなかなか進まなかったのでイライラした。
(手が上がらなくなったので司会者がまだ話していない人は指名)
N 気になったことはありません。よかったところはケンカがなかったところです。
H Gちゃんと同じで、やることがはっきり決まっていなかった。
A 雨のときの予定が決まっていなかった。
F ルールの分からないところがあった。
Cn お前が聞いてないからやろ(笑)
B チックタックは角の机がずれたりしてちょっと危なかったと思う。
司 他はありませんか?
======================
司 最後は工夫について話し合ってください。
E 飾り付けをした方がいいと思います。
J 30人31脚をクラス全員でしたらいいと思います。
R 先生!先生も混じってよ!
W 競うなら人数をそろえた方がいい。
F 絶対、男女混合がいいです。
Cn 女子とやりたいだけやろ。(一同笑)
T Fくんは真剣に言っています。間違ったことは言っていませんよね。いいこと言ったよFくん。
R 5人5脚がいい!
Cn 5人なら6脚やよ!(笑)
P ハチマキしてたら分かりAから色団でいいと思います。
W 目標を決めて、何歩行くかとかを決めてからやった方がいい。目標があった方ががんばれるから。
R 30人31脚を先生も入れてやりたい。
Cn それやったら31人やよ。
T 司会者さん、意見がいくつかに分かれていますよ。
司 では多数決をします。
T ちょっと待って、決定の前にどういういいところがあるか聞かないと。
司 はい。では30人31脚のいいところを言ってください。
E 30人31脚はものすごい協力が必要だからきずながものすごく深まると思います。
司 では、心配なところは?・・・無いようなので色団別のよいところを聞きます。
W 5月は運動会もあるし、色団でやることも多いから団結力が高まる。
M せっかく運動会できずなが深まったから、そのまま行けばいいと思う。
Q 色団でやったら、なんか団結力が深まるから…Mさんと同じです。
司 心配なことを言ってください。・・・ない。では5人6脚のいいところは・・・いない。ではボツにします。
では多数決を行ないます。全員手を挙げてください。心が決まったら手を下してください。
30人31脚がいいと思う人!1、2・・・13人。
え?これ2回やればよくない?まぁいっか。
色団がいいと思う人・・・。
T あ、そうか両方やればいいのか?
司 そうやぜ!前半が色団がいいと思う人。(多数)では後半全員でやります。
T カードにはまだ工夫が書いてあったと思うけど。
S 声を合わせればいいと思います。「せーの」って。
T なるほどね。2番の気になったことが次も起こらないようにするにはどうしたらいい?
R ルールがわかるようにするためにはきちんと聞いていればいいと思います。
M やることを早く決めてみんなに知らせておけばいいと思います。
W わからない時は集会係とかに聞けばいいと思います。
R かざりはうまい人に頼めばいい。
T 前回、集会係だけでやりましたね。次回はどうしましょうか?
F みんなで協力してやりましょう。
Cn やりましょう!
T では、役割分担しとかんなんね。じゃ、集会係さん考えておいてください。
司 いいですか?では、今日決まったことを守って最高の「〇人×脚」集会にしましょう。これで第4回学級会を終わります。
集会は楽しいのでみんな本気になって話し合います。盛り上がります。
しかし、集会のあとはどうでしょう?
きちんとしたふり返りを行なっているでしょうか?
「きちんとした」とはどういうことでしょうか?
ぼくは子どもたちが子どもたち自身の目標に照らして、その在り方を振り返り、次の活動に生かしていくことが最も大事だと思っています。
学習指導要領の「自己の在り方や生き方について考える」ということは、大人が考えると大変難しいことにように感じられます。しかし、子どものレベルに落として考えれば「前回はこうだった。次回はこうしよう」っていうこと。時系列でつながって成長していく自分や集団という意識を育ててることがその第一歩になっていくのではないでしょうか?
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5年2組では「きずな」「パワフル」「お手本」という3つの柱を立て、それに向かって学級活動を進めています。
学級目標の達成度を月一回のアンケートで振り返りながら、どの柱が重要かについてみんなで考え、重点を決めて集会活動に取り組んできました。
4月と5月は、クラス替えで一緒になった仲間との交流を通して「きずな」を深めるための集会を行いました。
4月の集会では2つのゲームを行いました。
1つ目は「チックタック」というゲームです。教室の中に一本道のコースができるように机を並べ、その両端から2つのチームがスタートし、出会ったところでジャンケンをします。勝ったらそのまま進めて、負けたチームは選手交代。次の子が自分のチームの陣地からスタートします。
全力で走った子の手が応援している子にぶつかってちょっと痛い目に合うという事故がありましたが、内容的には満足いくものだったようです。
男子対女子で行ったのですが、勝った男子の万歳に、女子はちょっと大人な対応を見せ、拍手を贈っていました。
さすが高学年。と言ったところでしょうか。
女子の感想には「負けたけど、もと1組、2組に関係なく、応援し合えたのがよかったです!」というものがありました。やはりクラス替えで心の壁を感じていたのかも知れません。
2つ目は定番の「ケイドロ」だったのですが、ルールを聞いていなかったり、集会係が急に時間変更をしたりでなんだかバラバラな感じで終わってしまいました。
次の週はそのふり返りの話し合いを行ないました。
======以下、授業記録(アルファベットは子ども、Tは教師、Cnは複数の子どもです)======
司 今から第4回学級会を始めます。学級目標コールです。学級代表さんお願いします。
学級代表(男子が声を出し、女子が指示棒で掲示してある学級目標の柱を示す)
完ぺき目指してチャレンジしよう!きずな、パワフル、お手本2組!
がんばるぞ~!
Cn お~!
司 今日の目当ては「全員発表する」です。サンハイ!
Cn 全員発表する。
司 提案者は集会係です。
集会係 前回行った集会の目当ては「きずな」を深めることでした。目当てがちゃんと達成できていたかふり返り、次の集会をもっとよくするためにみんなで話し合ってください。
司 集会係さんありがとうございました。今日は3つのことを話し合います。1つ目はきずな集会でよかったこと。2つ目は気になったこと。3つ目は次の「〇人×脚集会」の工夫です。では最初に1番、よかったことを言ってください。
S 勝った。負けた。とか言い合いがなくてよかったと思います。
R みんなが周りのことを考えていたのでよかった。
K きずなが深まったと思います。
H ぼくも深まったと思います。
M 付け足しで、「5の2」のを付けたいです。
N 笑顔でよかったです。負けても笑顔でできました。
C 協力できたのでよかったと思います。
Y 私も同じです。
L 悪口や文句がなかったのでよかったです。
F なくてよかった!
D 初めてクラスになる人もいたけど、仲良くできてよかったです。
O みんな楽しんでいました。
W みんな楽しんでいたね。
I じゃんけんで応援できました。
G 応援できるゲームだったからよかったんだと思います。
T きずなが深まったっていう人たくさんいましたね。でも、それじゃちょっと抽象的。具体的にどうしてそう感じたのかを確かめるのが大事だと思います。どんな場面でそう思いましたか。
K 悪口がなかったからです。
H 争いがなかったからです。
M みんな楽しんでいたからです。
T なるほど。
====================
司 よかったところは他にありませんか?次は気になったことを言ってください。
G やることがちゃんと決まっていなくて、途中でルールや時間配分が変わるのはよくないと思う。
W 集会係が説明しているときにうるさい人がいてなかなか進まなかったのでイライラした。
(手が上がらなくなったので司会者がまだ話していない人は指名)
N 気になったことはありません。よかったところはケンカがなかったところです。
H Gちゃんと同じで、やることがはっきり決まっていなかった。
A 雨のときの予定が決まっていなかった。
F ルールの分からないところがあった。
Cn お前が聞いてないからやろ(笑)
B チックタックは角の机がずれたりしてちょっと危なかったと思う。
司 他はありませんか?
======================
司 最後は工夫について話し合ってください。
E 飾り付けをした方がいいと思います。
J 30人31脚をクラス全員でしたらいいと思います。
R 先生!先生も混じってよ!
W 競うなら人数をそろえた方がいい。
F 絶対、男女混合がいいです。
Cn 女子とやりたいだけやろ。(一同笑)
T Fくんは真剣に言っています。間違ったことは言っていませんよね。いいこと言ったよFくん。
R 5人5脚がいい!
Cn 5人なら6脚やよ!(笑)
P ハチマキしてたら分かりAから色団でいいと思います。
W 目標を決めて、何歩行くかとかを決めてからやった方がいい。目標があった方ががんばれるから。
R 30人31脚を先生も入れてやりたい。
Cn それやったら31人やよ。
T 司会者さん、意見がいくつかに分かれていますよ。
司 では多数決をします。
T ちょっと待って、決定の前にどういういいところがあるか聞かないと。
司 はい。では30人31脚のいいところを言ってください。
E 30人31脚はものすごい協力が必要だからきずながものすごく深まると思います。
司 では、心配なところは?・・・無いようなので色団別のよいところを聞きます。
W 5月は運動会もあるし、色団でやることも多いから団結力が高まる。
M せっかく運動会できずなが深まったから、そのまま行けばいいと思う。
Q 色団でやったら、なんか団結力が深まるから…Mさんと同じです。
司 心配なことを言ってください。・・・ない。では5人6脚のいいところは・・・いない。ではボツにします。
では多数決を行ないます。全員手を挙げてください。心が決まったら手を下してください。
30人31脚がいいと思う人!1、2・・・13人。
え?これ2回やればよくない?まぁいっか。
色団がいいと思う人・・・。
T あ、そうか両方やればいいのか?
司 そうやぜ!前半が色団がいいと思う人。(多数)では後半全員でやります。
T カードにはまだ工夫が書いてあったと思うけど。
S 声を合わせればいいと思います。「せーの」って。
T なるほどね。2番の気になったことが次も起こらないようにするにはどうしたらいい?
R ルールがわかるようにするためにはきちんと聞いていればいいと思います。
M やることを早く決めてみんなに知らせておけばいいと思います。
W わからない時は集会係とかに聞けばいいと思います。
R かざりはうまい人に頼めばいい。
T 前回、集会係だけでやりましたね。次回はどうしましょうか?
F みんなで協力してやりましょう。
Cn やりましょう!
T では、役割分担しとかんなんね。じゃ、集会係さん考えておいてください。
司 いいですか?では、今日決まったことを守って最高の「〇人×脚」集会にしましょう。これで第4回学級会を終わります。
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