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回旋塔のルール~規則を受け入れるのではなく、状況を想定し、危険を予知し、自分たちでルール作りできる子どもを目指して~ [生徒指導]

全国的に公共施設の遊具が撤去される中。
ぼくの勤務校には回旋塔が残っています。
http://www.city-takaoka.jp/bakurou/20/photo/photo2.html
このページの11月13日より直リンク↓。
http://www.city-takaoka.jp/bakurou/20/photo/20081113.jpg

全国的に撤去の嵐が吹き荒れた時、当時の校長先生が「子どもたちの楽しみを大切にしたい」と残してくださり、後任の校長先生も理解を示してくださって今に至っています。
ですが、管理者としては「危険があると考えられるものはできるだけ排除したい」のが本音でしょう。
もしも大きな事故が起こったときには、我が校からもなくなってしまうと思います。

学校のルールでは4年生から回旋塔を使っていいことになっています。
使えるようになる日を楽しみにしていた子どもたちは、始業式の日から「いつから使えますか?」と聞いてきました。
ですが、安全指導をきちんとした上で使用させることになっています。
普通なら学校で決めたルールを提示し、「これを守れる人だけが使えます」みたいな指導をしがちですが、今回は子どもたちにルールを考えてもらうことにしました。

回旋塔の前に子どもたちを集めて、
T 「今日、この時間を終えたら君たちは回旋塔を使えるようになります。よかったですね!
  でも、これまで使えなかったのには意味があると思いませんか?」
C 「危ないから?」
T 「そうなんです。でもどんな危険があると思いますか?」
と問いかけると、
・回っているときに手が離れる。
・転んですりむく。
・バランスを崩す。
・見ているときに近づきすぎて、回っている人の足にぶつかる。
・手の皮がめくれる。
などが出てきました。

ぶら下がるタイプの回旋塔では、回っている状態でバランスが崩れることが一番危険です。
誰かが手を放すなどして、片方の重量が急激に減少すると、その反対側の児童が大きく外側に振られることになります。その後は急激に戻ってきます。
・重量のバランスを見てつかまること
・急に手を離さず、つらくなったときは早めにみんなに言うこと
を確認しました。

その後、順番に8人ずつ試してみました。
「いつになったら代わってくれるの?」
「割り込まないで!」
「手が痛い!」
・30秒数えたら交代すること
・きちんと並んで待つこと
・手がいたくなったら早めに言うこと
の大切さがよくわかりました。

一通りルール作りが終わったあと、教師から必要だと思う注意を付け足しました。
今日の試しではまだ慣れていないので、子どもたちは大人しい遊び方をしていましたが、今後慣れてくると上によじ登ったり、みんなが回っている中に入って中から見ようとする子どもたちが出てくるかもしれません。
子どもたちが思いつかないところは、そういう可能性を含めて指導する必要もあります。

子どもたちは初めてつかまる回旋塔の楽しさに魅了されたようでした。
今日決めたルールを守り、また、今後出てくるかもしれない様々な状況から危険を予知して、怪我なく楽しんでほしいと願っています。
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