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水泳記録会に向けての練習 [体育]

今日は高岡市の各学校から標準記録を突破した子どもたちが集まって水泳記録会を行った。
うちの学年の子どもたちも6月から練習に励んできた。
もちろん、練習は選手を選抜する目的ではなく、全員の泳力を高めるために、みんなで取り組んできた。

練習メニューは、
10分間泳
キック(足だけで泳ぐ)
プル(手だけで泳ぐ)
コンビネーション(両方つかって泳ぐ)
ダッシュ(50mを全力で泳ぐ)
を基本として、必要に応じて変化させる。

10分間泳は、10分間自分の種目でぐるぐる泳ぎ続ける。
速い人から順に5mおきにスタートし、右側通行でひたすら泳ぐ。
これを取り入れるのは、一人一人の泳力の違いに合わせた練習にできるからだ。
10分間で600m泳げれば、市内で入賞をねらえるレベル。
400mぐらいが標準記録を超えられるボーダーラインだ。

そのあとのメニューも徐々に回数や距離を増やしていき、一番泳ぐときで2000mぐらいにする。
10分間泳を始めと終わりの2回行うと、かなりきつい練習になる。
泳力に個人差があっても、10分間泳で練習量は確保される。

最初はキックやプルをビート板なしではできないが、きちんと浮けるようになると、必要なくなる。
そうなってくると「ケノビ」はもうばっちりである。

水泳で一番大事なのは実は「ケノビ」なのだ。
キックやプルで得た推進力をいかに無駄にせずにのびて進むか。
体の周りに水が流れる感覚をつかむと子どもたちはどんどん速くなる。

浅いプールで飛び込みの練習をするのは危ないと思っている方も多いと思う。
ちゃんと手順を踏んで練習すれば、子どもたちはあっという間に上達する。
一番心配なのは頭を打ってしまうこと。
それを防ぐには前に伸ばした両手の指先(手のひら)を上方向(背中方向)に反らしておくこと。
そうすれば、ほとんどの場合、飛び込んだ瞬間に浮かび上がって、頭を打つようなことにはならない。

それを押さえてから練習を始める。
まずは、プールの中に入り、底に立つ、手を上に伸ばして頭の後ろで組む。ケノビの姿勢だ。
そのまま、前に倒れる練習を数回行う。
そのことが怖くなくなるまで繰り返すのがポイントだ。
このあともずっと怖くなくなるまで繰り返し行う。
怖がると体が縮こまってキレイな飛込みができない。
次の段階に進んでも怖かったら前の段階を練習する。そうやって繰り返し練習する。
次の段階は、
1)底に立って倒れ、45度ぐらいでひざを曲げて斜め方向に跳ぶ。
2)プールの壁に腰掛け、体を倒して飛び込む。
3)プールのヘリに立って、ケノビの姿勢をとり、上体を前にゆっくり曲げて前に倒れこむ。
4)3の最後にひざ使って前に跳ぶ。
と、次第に高いところに上がって行く。

安全にできるポイントを押さえてあるとは言え、飛び込みは危険なことは確かだ。
十分に気をつけて欲しい。
特に、今まで怖いと思っていたことができるようになってしまうと、
有頂天になって基本を忘れてしまう子がたま~にいる。
そういう子を見つけたら早めに止めさせて、注意しておくことが大切である。
事故があっては何にもならない。

今年はこの方法で選手18名全員が総合プールの高い飛び込み台からも飛び込めるようになった。
子どもたちの素直さに脱帽である。

++追記++
飛び込み練習の大事なポイントをもうひとつ。
飛び込む目標をつくってあげること。
よくやるのはビート板をつなげてそれにぶつからないように飛び込ませること。
飛び込み台の真下から、ビート板をつなげていって、みんなで支える。
3~4枚から始めて、増やしていく。
遠くに飛ぼうとすれば自然と角度が浅くなり、頭を打つ可能性もどんどん低くなるのだ。
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