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富山県西部研究集会特別活動部会で考える~子どもたちの発言の裏にある心情を読み取ること・教師の出番の大切さと難しさ~ #kibounokai #kyouiku [特別活動]

 県西部特別活動部会の6年生の授業を思い出している。絆を深めるための活動について話し合った子どもたち。最初の山場は心無い言葉をかけられるのではないかと不安に思う子に対する仲間たちの言葉がけ。「こうしてあげたらいい」と話しながら子どもたちは「こうしてほしい」を語っていた。
 担任の若い先生は「どうしたって出てしまうんだよね」と括ったが、不安感の解消を狙うなら、そこは「どうしてそういう発言が出るんだろう?」と返した方がよかった。出てしまった不適切な発言をつぶすのはモグラたたき。出ないように予防するためには、そうなる理由を考える。
 子どもたちは傷つけようとして発言するわけではない。一生懸命やっているから、夢中だからきついことを言ってしまう場合もある。そこを理解しあえば、「今のはつい言っちゃったカンジかな?」と心情を理解できることもある。理解できればショックも和らぐ。
 2つ目の山場は「絆はどうしたら深まるか」と出し合ったところ。様々な意見が出たが、それを全部なぞってそのまま多数決に行ってしまった。教師の方でいくつかの観点を選び、2つの案を比べ合わせるような支援があれば、明確な根拠をもった決定ができたはず。
 AorBの議題を作るのは、究極の選択。2択にしてどちらがいいかを考えさせる。よりよいものを選び抜くために話し合う過程を通して、双方の案がもつ価値についての考えを深める。そのよさを生かすためにはきちんと対立しなけらばならない。今回は前半の山が長引いたせいで対立が薄かった
 吟味する観点を的確に見極めるためには、話し合いの前に十分に流れを想定しておく必要がある。もちろん、子どもたちの話し合いは教師の考えなんてはるかに越えて高まっていく。それでもどこまで考えていたかが問われる。越えた部分を素直にすごいと思って賞賛できる。そんな姿勢が欲しい。
 しかしすごかったのは、今日の授業者が今年変わってきたばかりの若者だということ。たった半年で子どもたちをここまで話し合えるように育てるとは。僕より10も若いのに…。きっと学校の研修体制が素晴らしいのだろう。
 校長先生を始め、射水市の先生方の日頃の教育活動のレベルの高さがうかがえた。話し合う力は国語の力。国語力は日々の授業の積み重ねだ。課題となった教師の出方は誰もが悩むところ。ここが問題になる授業ができる富山の特別活動は確実にレベルアップしている。僕も負けてはいられない。
 以上、若手の追い上げに焦った正直な気持ちを綴りました。(笑)
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