SSブログ

ぼくの受けてきた教育(低学年編)~@dhfutures さんのブログに頂いたコメントに触発されて~ #kyouiku [生徒指導]

 ぼくの受けてきた教育を少し書きたいと思う。
 シリーズになるかもしれない。

 ぼくは低学年のころ落ち着きがない子で(まぁ、今もあまり変わっていない訳だが)よく先生に叱ら

れていた。多分、理解力は低くないので、遅い人ができるまでずっと待っているだけの授業が退屈だっ

たんだと思う。

 今思うととっても身勝手なんだけど、授業がつまんないので先生の揚げ足を取ったり、わざとふざけ

た答えを言ったりして楽しんでいた。
 教師の立場からすればとっても面倒な奴だったと思う。
 そんなことを繰り返したある日、母親が学校に呼び出され、ぼくは3者面談という地獄のような時間

を過ごすことになる。

 教卓に座る担任と母の隣で向かい合う。

 担任があげつらうぼくの悪行で、母がひたすら頭を下げている。
「この子を何とかしてください!」
「本当に申し訳ありません」
母はとにかく平謝り。

とにかく長かった。
授業後すぐに始まり、終わったのは夕日が沈むころだった。
「家に帰ったらきっとめちゃくちゃ叱られる」
ずっとそれしか考えられなかった。

窓の外に真っ赤な夕日が沈んでいく。
手前には担任の大きなシルエット。
どんな顔をしていたかは思い出せない。

・・・帰り道は母と2kmの通学路を歩いた。
母はずっと黙っていたが、一言だけつぶやくように言った。

「あんないい先生。困らしたらあかんで」

衝撃が走った。
ぼくは全く理解できなかった。
あれだけ言われっぱなしで、謝りっぱなしで・・・。
あんな嫌な先生をなんで「いい先生」だなんて言うのか。

でも、大好きな母にこれ以上恥をかかせる訳にはいかないし、母のいう「いい先生」の話をちゃんと聞

いてみようと思ったことを覚えている。

それ以後悪ふざけはやめにした。
nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 1

Ray(れい)

澤村先生、ブログ化 ありがとうございます<(_ _)>
twitterで拝見しても、ブログで拝見しても
やっぱり泣けてきました。
切なくて胸が苦しいです。
この時代の子育てに一体何が欠けているのでしょうね。
続編、楽しみにしていますw
ありがとうございました<(_ _)>
by Ray(れい) (2011-09-24 00:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。