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ドイツの後輩からのメール ~ドイツ教育の現状と課題・ドイツの教育改革の方向性は?~ [学力]

ドイツの教育について情報を集めています。
ぼくが所属していたワンダーフォーゲルのMLで、ドイツに嫁いでいった大学時代の後輩がメールをくれたので共有します。
ドイツの教育の現状と課題が少し見えてきた感じです。
あちらで質問する内容が的を射たものになるよう、もっと情報を集めていきたいと思っています。

===以下引用===

ドイツに視察にいらっしゃるそうですが、8月になるとだいぶ涼しくなるので、上着をちゃんと持ってきたほうがいいですよ。特に、ユングフラオ・ヨッホの上は、寒いですよ。
フランクフルトは、空港を利用するくらいで、市外に出たことは一度くらいしかないです。他の街も、ちょっと立ち寄ったぐらいで、詳しく分かりませんが、見どころは、やっぱり古い街並みをゆったり楽しむことじゃないかと思います。
フランクフルトは、川が流れ、古い街並みがきれいだったと思います。ハイデルベルクも。
チューリッヒは、湖畔のきれいな街です。
ローテンブルグは行ったことないので、知りませんが、古い街並みがきれいで有名です。確か、ロマンチック街道の一都市だったと思います。
ユングヨッホの上は、晴れるととってもとってもきれいですよ。私が行った時は、運良く晴れていて、景色がきれいでした。これぞ、スイス!って感じでした。

ドイツの教育は、簡単に言うと「のんびりしてゆとりがあるけど、シビア。でも、やり直すチャンスはいつでもある。」って感じでしょうか。
小学校の勉強はとってものんびりで、あんまり教科書らしい教科書もなく、教科間を関連付けていることが多いと思います。 クラスによりますが、担任が国語、算数、生活科、それ以外は専科の先生が教えています。
学校での学力評価は、主に作文力と考える力が問われます。(学年があがれば、あがるほど論述試験が多い)みんなの前で上手く発表できる子どもは、高い評価を受けやすいです。

ドイツの教育で一番シビアなのは、4年生終了後に進路が分かれることです。つまり、そこで、人生ほとんど決まってしまうってことです。もちろん、やり直しは、いくらでもできます。実際、社会人になってから、大学に入って勉強しなおす人はいくらでもいます。でも、少し大げさですが、そこで学校が分かれた子どもたちが先の人生で大きく関わることは、あまりないように思います。

4年生が始まったあたりから、半年くらいで小学校から、推薦状をもらって、進学する学校の種類が決まります。学校によって違いますが、4年間担任とクラスが同じで、基本的に三・四年生の成績が中心に推薦してもらえる学校は決まりますが、学校生活への適応性や学習意欲や一年生からの成長度や今後の可能性なども考慮されます。

でも、日本みたいに塾に通わないと、上の学校へ行けないってわけでもないです。そこそこできたら、余裕でギムナジム(大学入学資格を取得できる学校)への推薦状がもらえます。ただ、入ってからは、ギムナジムでは、急にしっかり勉強しないといけないのが大変だそうです。ドイツの学校は、基本的に午前中のみですので、ギムナジムに行くと、昼からもしっかり宿題や勉強をしないといけないわけです。午後に授業がない分、ドイツの子どもは、日本の子どもよりもずっと時間に余裕があります。のんびりしていていいのですが、午後をどう過ごすかは、家庭の教育力が問われるように思います。。。

ドイツの教育にも、問題点は多く、その中でも一番の問題は、Haubtschuleに行っても、続かず、職業訓練もせず、なんの資格もない若者が増加していることです。ドイツでは、基本的にどの職業も資格が必要です。なので、これは将来の慢性的な失業者問題につながるのです。政府は、2022年にはHaubtschuleを廃止して、教育システムを改編していく方向で検討していますが、それが問題解決につながるかどうかは。。。

簡単に説明するとこんな感じでしょうか。。。
リッキー先輩、ドイツとスイスの研修、有意義なのものになるといいですね。

私は夏休み6週間日本に帰国する予定です。入れ替わりですね。

ではまた

ももやん

===引用終わり===

日本だけでなく、世界が大きく変わろうとしているのでしょうか?
ドイツでも教育改革が行われているとは。
ドイツの教育がどの方向に向かおうとしているのかをつかんでこれればと思っています。
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