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まずい言い訳 「ヤバい」の中身~子どもたちの心の中の言語活動がヤバい~ [生徒指導]

学年の女子が和室の障子を突っついて遊んでいたことが分かった。
朝、下級生が発見し、報告したことで発覚した。

教室に行って、
「和室の障子を破った人がいます。誰か知りませんか?」
と聞くとすんなり数名の女子が手を挙げた。
まことに正直である。

理由を聞くと、最初にN子が不注意でぶつかって破いてしまい、そのあと「こっちも破れてるよ」「こっちも」と、つついいてしまったという。
全く、後先考えずにとんでもないことをしてくれたものだ。
罪の意識はなかったのだろうか?

T 「最初に破ったときどう思ったの?」
N 「(ヤバい。)と思いました」

このヤバいが曲者である。
『ヤバい』の中身はなんだろう?
1)先生に叱られる。
2)ばれたらどうしよう。
3)とんでもないことをしてしまった。
4)早く何とかしなくちゃ。
5)破るのって気持ちいい。

実に様々な感情が当てはめられる可能性がある。
しかも最近になって『ヤバい』は最後の5)のように、-のイメージではなく、+のイメージで使われることもあるようだ。『ヤバい』はその表現で感情の種類に関係なく、なんにでも使えるらしい。
そんな言葉が横行すると、子どもたちの思考がモヤモヤ状態のままストップしてしまうのではないかと危惧してしまう。

ぼくたちは授業や日々のかかわりの中で、子どもたちの言葉の中身を引き出し、心の中のモヤモヤをはっきりと言語化させて行く必要があると思う。

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