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博労版「学級力」アンケート ~子供たちの主体的な活動を推進した成果~ [特別活動]

先日、「全校で特別活動の研究に取り組んで」という記事を書きました。
http://rixaw7.blog.so-net.ne.jp/2014-01-23-1
読んで頂けた方もいると思いますが、肝心のアンケート用紙をUPしていませんでした。

「学級力」は新潟大学附属小学校が強力にプッシュしている概念ですが、それは個人の力ではなく、集団の力として捉えられています。

新潟大学教育学部 附属新潟小学校の研究案内
www.fuzoku-niigata.jp

Facebookでつながっている埼玉の橋本先生と上記のページの件でやり取りしたので、そこからいくつか述べていきたいと思います。

1.子どもたちの主体的な活動を推進した成果は?
学級会で主体的な活動を推進すると、それ以外のところでも子供たちの参画意識は高まっていきます。子供たちにとっては学校生活に区切りはないようです。ひとつの場面で培われた力は他の場面でも生かされる傾向があります。特に6年生は委員会や縦割り活動で一人一人にリーダーとして活躍する場面があり、学級ではフォロー中心の子どもたちでもそのような場ではリーダーとしての力を発揮することができています。

2.「学級力」を上げるにはクラス替えをしない方がいいのか?
コミュニケーション能力の伸長を目指すなら、定期的に行った方がいいでしょう。担任で相談して様々なことを揃えたとしても、やはり各学級ではそれぞれの文化、価値観が育っていきます。そのギャップを乗り越えて相互理解を深め、協力してやり遂げた経験が次のステップになると思うからです。
学級力はより良いクラスにしていくために目指すべき姿としても機能すると思っています。だから、新しいクラスになって見かけ上、下がることはあるでしょうが、「子供たちの力としては高まっている」という状態になるのではないでしょうか。

3.「学級力」アンケートが測っているものは?
ぼく個人の考えでは「学級力」は具体的な力を測定しているのではなく、子供たちの自分達のクラスの雰囲気に対する評価だと思っています。これは学級目標達成度も同じですが、個人の力とは少し違います。「蓄積する力」というより、「目指そうとする力」。ベクトルって言えばいいのかなぁ?だから例えば、「創造的対話力」が低いときは、子供たちはその力が低いと思っているのですが、それは絶対評価で子供たちの姿として低い状態にあることを示しているわけではないのです。

4.学校が変わったのは特別活動の成果か?
アンケートをもとに昨年度や4月当初と比較していますが、いろんな要因がありすぎて、今回の変化を特別活動の影響だと断定することは難しいと考えています。しかし、教師側の指導として今年一番変わったのは特別活動の推進です。これまで教師主導だった学級づくりを子供たちにも参画してもらうことで、教師が子供たちの力を実感し、より深い信頼関係を築けたのは確かだと教職員の共通認識を持っています。

博労版「学級力」アンケート
学級力アンケート(博労版).docx
上記のアンケートは新潟大学教育学部附属小学校の許可を得て澤村が一部改変し、作成しました。
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