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全てがうまく行って無いように思えるのはうまく行っていることに気付いていないだけ。~次女との対話から~ [日記]

1年生になる娘が「最近、大成功ってないなぁ」って浮かない顔。「どんなことを成功したいって思ってるの?」って聞くと「二重とびとか」っていう。練習しているのになかなかうまく行かなくて悩んでいる様子。

でも、全てがうまく行かないように感じるのは単にうまく行っていることに気付いていないだけのことが多い。

「大きくなってなんでも上手にできるようになったから、うまく行っていることに気付いてないんじゃない?」
って問いかけると
「全然大成功とかしてないし」っていう。

「生まれたての赤ん坊のときは寝返りだってできなかったんだよ。お話だって。今だって自分の思っていること上手に喋れてるじゃない」

「赤ちゃんのときはさ、『あぶあぶあぶ』とか何回も言って笑ってたんだよ。覚えてない?『まんまんまんまん…』って何百回も言ってやっと『まんま』って言えるようになったの覚えてない?最初から上手にできたことなんて今まで一つもないんだよ」

って言うとケラケラ笑い出した。「全然覚えてない」って。

ひとしきり笑ったあと、娘は
「そういえば私、最初は前とびだって続けてできなかったんだよね。それが毎日休み時間も友達と練習してできるようになったんだった。今はあやとびだってできちゃう」
そして、
「できるようになるとできるようになるまでにがんばったことなんて忘れちゃうのかな」って。

「私ってすごいんだ。毎日やればどんどん新しいことできるようになるかも知れないね。なんだかがんばる気持ちがわいてきたぞ~!」って一人で納得してた。

最近、メディアに流れてくるのは「上手にやる方法」ばかりでスマートにできないのはかっこ悪いことみたいに感じてしまう。学校でも「わかる・できる授業」なんて言ってどんどんハードルを下げる工夫をしている。でも、本当は「わからない・できない」ことにきちんと向き合うことが大切なんだと思う。

子どもたちもそういう風潮をもろに受けて育ってきたから、がんばってつかみ取ることが苦手で、すぐに答えを欲しがる。手っ取り早い方法を知りたがる。でも、ちょっと知ってればすぐにできちゃうなんてことは人生のほんの始まりだけで、あとはひたすらもがくしかない。

今日のロボット講習会の感想で「失敗したのが楽しかったです」と書いた子がいた。

出来なかった子じゃなくて一番よくできた子だが、失敗を恐れずに試してみてそこから分かったことをきちんと積み上げられる子だった。

大事なのは失敗からどれだけ多くのことを学べるか。

1回の失敗からできるだけ多くのことを学びとるためには、自分の考えたやり方にきちんとした理論が必要だ。

目的に合わせて方法を決め、予想を立てて仮説を検証していく。子どもたちをたくましく育てるために、行き当たりばったりではなく、よりよい試行錯誤の方法を教え、どんどん挑戦させていかなければならないと思っている。
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