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道徳と特別活動の関連 [道徳]

たまには道徳の話題でも。
昨年の10月から12月いっぱいまで、関西学院大学の横山利弘教授の下で内地留学をさせていただきました。
これまで特別活動一本やりだった私は、「道徳と特別活動を関連させて指導すればいい感じになるのでは?」などと簡単に考えていたのですが、道徳のことを勉強すれば勉強するほど、安易な関連付けは逆効果になるということが分かりました。

考えてみてください。
1.道徳→特別活動の場合
運動会の前に「小さい子がくれた幸せ」とか、水泳の授業が始まる前に「男女関係なく仲良く」とか、やったりしたらあまりにも見え見えでうんざりするでしょ。
教師の言いたいことが透けて見えると子どもたちは本音で語らなくなってしまいます。

2.特別活動→道徳
でも逆に、行事を協力してできた後に、「分け隔てなく協力する」なら大丈夫。
子どもたちの中に語るべきことができた後ならいい感じで授業できそうです。
失敗した後はしんどいかもしれませんね。

道徳の授業では、子どもたちが登場人物の心理を読もうとする中で、自分自身を語っていくことが大事だと思っています。
直接、自分の身の回りにある問題を取り扱うのは特別活動。
道徳はあくまで資料を通して語り合い、道徳的心情や判断力、知識を身に付けることに集中するべきです。

即効性を求めるのではなく、授業で培われた道徳性がその子の人生のどこかで出てくることを願って授業を行います。

強制された変容には意味がなく、その子自身が「なりたい自分になる力」を発揮して、変わることにこそ意味があるからです。

そうすると、生活のあり方について直接的に指導する特別活動は「やらせ」なのか?
という疑問が沸いてきますが、ぼくは決してそうではないと思います。
ただ、やり方にはポイントがあります。
そのことについてはまた後日と言うことで。
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