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「わからないことにきちんと向き合う姿勢」をこそ勇気づけていかなければならない #学力 #算数 #勇気づけ [学力]

1.つまづきの元は九九
算数の成績が振るわず、毎回居残りや再テストを繰り返してきた子どもたちがどこでつまづいているのか確認した。

これまでの経験通り、やはり問題は九九の習熟にあり。

九九はその後の全ての計算の基礎となる。2年生のときにしっかり体に刻み込んでいることが大事だ。
そこで踏ん張れなかった子は高学年になっても様々な計算技術が身に付いていない。身に付くはずがない。

とにかくなんとか追いつかなければならない。
そのために内容の濃い計算問題を数問。毎日、繰り返すことにした。

何より大きな問題は、子どもたちが「自分はダメだ。どうせわかりっこない」とほとんどあきらめてしまっていること。これまでわからないままに放置されてきたことがそういう絶望感を植え付けてしまったのだと思う。

2.教育課程全体を把握することの大切さ
「自分はダメだ」なんて思わせたい教師はいない。しかし、学校では一定期間内でこなさなければならない教育内容は決まっている。時には、十分理解できていないくても先に進まなければならない。

小学生は発達に差があるので成長が追い付けば理解できるようになることもある。そういう希望だけは持たせるようにしたい。そのため算数科では、同じような教育内容を少しずつレベルアップさせながらスパイラル状に深めるようになっている。

教育課程の全体を把握できていれば、子どもたちに「今できないとダメ」みたいな伝え方をせずにすむ。どうしても無理な子どもたちにはとりあえず解くための手順を教え「一回り難しくなって来年もやるよ。今は納得できなくても、わかろうと努力していることが大事だよ」と、勇気づけることができる。

3.「わからないことにきちんと向き合う姿勢」をこそ
習ったときに素早く理解し、要領よくこなすことが果たして一番いいことなのだろうか?

自分が納得できていないことに気付き、悩み、そういう努力をきちんとできることが一番大事奈のではないかと思う。そういう人の方が物事の本質を深く理解できる。

ただ、教育内容がどんどん増加し詰め込みになると、学校は勘のいい子、空気の読める子だけが達成感を得る場になってしまう。

子どもたちをその瞬間。自分の言ったことを理解して実行できるか。という観点だけで見てはいけない。

そのためにも教師は教育課程全体をきちんと把握する必要があるし、さらに言えば子どもたちの将来を見通して、「わからないことにきちんと向き合う姿勢」をこそ勇気づけていかなければならないのではないかと思う。
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