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子どもの意見の受け止め方。~〈大人の道徳〉に押し込めるのではなく、〈子どもたちの道徳〉を引き出す~ #道徳 #教育 [道徳]

道徳の授業中、わざわざ穿った見方をした発言を繰り返してきた子が急に常識的な見方に変わってきた。

きっと、自分の闇をさらけ出して、仲間に「そうじゃない」って否定してほしかったんだと思う。登場人物の心情と重なりながら、その子は自分の闇を否定してほしかったのだと思う。

「お前はそんな人間じゃない」と…。

2年近く。
50回以上の授業を経て、彼はようやくそのリハビリを終えた。
ここからはきっと身に付けていた鎧を外して、本当の自分を語るようになってくれると信じている。そうなったのは紛れもなく仲間たちの受け入れる力のおかげだ。

表面的に冷酷を装う彼の内面の光の部分を信じ、微笑と共に受け止め続けたクラスの仲間たち。

その温かさが彼に安心感を与えた。

距離を保つように威嚇する必要がない。心を開放できる場所になった教室。
この間、彼が教室に落ちていた箸を拾う姿を見て、みんなが驚いた。変化を感じた。

教師は子どもたちの発言が〈大人にとって〉望ましいものになるように指導してはいけない。

子どもたちが美しいもの、大切にしたいものに出会う機会を与え、〈子どもたちにとって〉望ましいものを形作る手助けをする。子どもたちを〈大人の道徳〉に押し込めるのではなく、〈子どもたちの道徳〉を引き出すのだ。
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