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個別懇談で子どもたちの人間関係上の問題を発見する。~目指すのは「みんな仲良し」ではなく「みんなが心地よく過ごせる関係」~ #教育 #いじめ [学級経営]

1.個別懇談で問題発見
毎学期末、子どもたちに学校生活のアンケートを取ったあと、子どもたちに自習してもらいながら個別懇談を行っている。

毎回、何組かトラブルを発見することができる。

これは友達関係のもつれをほぐしておく絶好のチャンスだ。内容を確認し、お互いの話をすり合わせてみると、すごく深刻に考えている子の悩みの元になった子が全然感じていないということが結構多い。

相手の子と直接話ができる場合にはその場に呼んで双方から話を聞く。
「傷つけていた」と打ち明けられる側の子は思いを語っている子の話に割って入ろうとすることが多い。しかし、そこは言いたいことを全部言い終わるまで聞くように諭す。相手の気持ちを聞くより、自分の言分を押し付けてしまう関係が強く言えない子のストレスになっていることが多い。

言い合える場を設け、お互いに言いたいことを全部言い合うと意外なほどすっきり解決できることが多い。

両方の思いをきちんと聞き出しズレを明らかにすると、「大したことじゃない」と思っていたことが受ける側にとっては大変なストレスになっていることが分かってくる。「よかれ」と思っていたことが逆に迷惑だったってこともある。伝えられなかった最初の遠慮が大きなズレになって来たのだと分かる。

長期休業中、しばらく子どもたちは教室を離れて暮らす。

わだかまりを抱えたまま終わらず、希望をもって新しい学期を迎えるために、今学期の垢は今学期の内にすっきりさせておきたいものだ。

2.目指すのは「みんなが心地よく過ごせる関係」
しかし、問題は自信がなくて伝えられない子や自分が悪いと思い込んでしまっている子だ。

まず「あなたはいじめられなければならないような人ではない」と伝える。いじめられていい人なんてこの世に存在しない。

どうしても付き合うのがつらければ、無理して付き合う必要はない。他にも友達はたくさんいるし、気持ちよく過ごせる相手も必ずいるはず。それなのに狭い人間関係のつまづきにはまり込んでしまって、どこまでも落ち込んでいる。ひとつの点から目を逸らすことができなくなっている子が視野を広げられるように助言する。

日本の教師が大好きな「みんな仲良し」だが、それは「一人一人と親密な人間関係を作らなければならない」という意味でなく、「お互いに気持ちよく過ごせる思いやりある関係を作っていこう」という意味にしていかなければならない。

特に高学年の女子では狭く深い人間関係に悩む子が多い。

広く浅くでもいいし、一人が好きでもいい。
子どもたちに変な強迫観念を植え付けないようにしなければならない。無理してどうしても全員と親密になる必要はないし、相手の状態によっては「今は付き合わない方がいい」ってこともある。お互いに気持ちのいい距離感を作れれば、それが一番なのではないだろうか。
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